滅多矢鱈分析学

滅多矢鱈に精神分析的言説を開陳するブログ、冗談半分です。

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【解説】小津と私の逃走経路【四畳半神話大系 第5話「ソフトボールサークル ほんわか」】

四畳半神話大系 第5話「ソフトボールサークル ほんわか」において、小津たちはほんわか信者たちから逃げるために、命からがら疎水を下って鴨川まで逃げ延びる。 これはおそらく琵琶湖疎水であり、琵琶湖から鴨川に向って第1疎水が流れているのがわかるだろ…

「映画『パプリカ』」についての精神分析的解説

『パプリカ』とは、今敏監督によるアニメ映画であり、原作は『時をかける少女』などの作者でもある筒井康隆です。 映画の冒頭で、粉川警部は不安神経症の治療を求めてパプリカのもとを訪ねている。パプリカはDCミニという機械によって、夢に侵入し神経症の原…

「ユダはなぜ裏切者ではないのか」についてのキリスト教的解説

『HUNTER×HUNTER』には記憶に残るような印象的なセリフが多い。 ウボォーギンの「俺たちの中にユダ(裏切者)がいるぜ」という報告に対して、幻影旅団の団長であるクロロ=ルシルフルは、「いないよ、そんな奴は。それにおれの考えじゃユダは裏切り者じゃない…

「吉良吉影の手フェチ」についての精神分析的解説

『ジョジョの奇妙な冒険』の第四部のラスボスである吉良吉影は非常に記憶に残るキャラクターであろう。特にその今際の際に述べたセリフは彼の異常性を象徴するものとして語り継がれている。 吉良吉影 わたしは…子供のころ レオナルド・ダ・ビンチの「モナリ…