【解説】小津と私の逃走経路【四畳半神話大系 第5話「ソフトボールサークル ほんわか」】
四畳半神話大系 第5話「ソフトボールサークル ほんわか」において、小津たちはほんわか信者たちから逃げるために、命からがら疎水を下って鴨川まで逃げ延びる。
これはおそらく琵琶湖疎水であり、琵琶湖から鴨川に向って第1疎水が流れているのがわかるだろう。
まず山奥にあるというほんわかの本部はどこにあるのだろうか。
おそらく琵琶湖近辺の山(たとえば長等山など)にあるのだろう。
なんとその近くには「みつばちこども園」という保育園が存在する!
アニメ版では「私」は目隠しをして連行されているので場所は明らかになっていない。
では原作である小説版『四畳半神話大系』を確認してみよう。
その夏、京都と大阪の県境にある森で二泊三日の合宿が行われた。ソフトボールの練習があるのは御愛敬、ようするに懇親会である。みんないつもニコニコ笑ってよろしくやっているのだから、いまさら懇親でもないだろうと私は意地悪く思った。
しかし上述の通り、ほんわか本部はおそらく琵琶湖近辺に存在するのでこれは設定が変更されているのであろう。
小津たちの逃走経路の手がかりは映像上に存在する。順番に見てみよう。
ではGoogle Map上でこれらの場所を確認してみよう。
すなわち以下のような経路を通ったことになる。
しかし実はこの経路には問題がある。「?」で示した③ー④間、④ー⑤間である。
③ー④間について
まず疎水分線と水路閣は実際には水嵩が大変低く船は通れない。人がかがんで通れる可能性はあるが大豊橋にまでたどりつけるかは不明である(要検証)。
④ー⑤間について
これは地図を見れば明らかだが、大豊橋の下を通る川は鴨川デルタには流れ込んでいない。
ではどうすれば鴨川デルタにたどり着くのか。
私の実地調査によれば以下のルートなら無理なくたどり着く。
緑部分は歩く必要があるがこれが一番無理なく、そして実際に可能な、鴨川へ出ることができるルートである。
宗教施設からの逃亡の際の参考にしていただきたい。