シエスタ

非公式K大オカルト研究会会長によるHP

「ロストハイウェイ」を見る

デヴィッド・リンチ監督作品としては、イレイザーヘッドに続いて二作目の視聴です

第一印象としてはなんだか意味がよくわからないがすごいものを見たような気がする、という印象です

一応ツタヤにおいてはミステリーに分類されているので、そのつもりで視聴しましたが、解釈がやはり辻褄があわずに結局よくわからない

それでも冒頭では意味がよくわからなかったバーで出会った男に仕事を紹介してもらったレネエと全く同じセリフをアリスが言うことによってレネエの秘密がわかるシーンはミステリーものに特有の伏線がいきてくる面白さを感じました

ところでレネエとアリスは同一の役者に演じられていてそれには意味があるのですが、私は全く気が付きませんでしたね

西洋人の顔がよく見分けつかないというアジア人特有の症状のせいでこの映画がさらに分かりづらくなってしまいました

 

ネタバレありで辻褄があわない点を具体的に申しますと

冒頭のセリフであるディック・ロラントは死んだというセリフ

これは映画の構成上時系列が一番最後にあたるものでありこれが映画の一つ目の仕掛けとなっているわけですが、最初私の解釈としてはこれはレネエに対する告発としてのセリフであると解釈しましたがよく考えるとこのセリフは冒頭では間違いなく主人公であるフレッド自身が聞いておりフレッドが二人存在することになってしまう

二人存在するといえば白塗りの男も二重で存在することを映画の中で示しています

この白塗りの男はおそらく現実の存在ではなく、フレッドとの共通点を考えるとこの男はフレッド自身であるとも考えられます

とはいえ二重人格などではなく自我は統御するイドあるいはエスであると考えられます

問題は白塗りの男がフレッド以外にも認識されているということで、物語のすべては妄想であるのかという予感さえします

そうなるともはや辻褄が合うあわない以前の問題で、辻褄を合わせる必要があるのかという気がします

 

ネットにおける解釈で最も納得がいったのは

フレッドは頭痛に三回ほど苦しめられるのですが、これは電気椅子の電流を表しているという解釈ですね

要するにこの映画は全て電気椅子の上で見る走馬燈のような妄想であるという解釈です

つまり現実に起こったこととしては

 

レネエに対して浮気を疑い独自に調査をする(映画ではピートがアリスからそれを似たような話を聞くことによって理解するがアリスは妄想の存在である、これは写真立てが第三者に観測された映像によってわかります。ちなみにピートが妄想の存在なのかは諸説あります)

ロストハイウェイというモーテル(?)においてディックロラントとの密会を発見する

紆余曲折あり嫉妬にかられたフレッドはどちらも殺害する

刑務所で電気椅子によって処刑される

 

この処刑のなかでの一瞬が映画であるということです

アリスやピートなどの妄想の解釈としては全て自分の自尊心を守るためのものであると考えれば理解できると思います

例えばアリスという存在は性的に自分を求めてくれるレネエの代理であり(レネエはフレッドとセックスする時まぐろである)ピートは強い精力を持った存在としての自信の代理である(フレッドは早漏である)

ここで映画のなかで浮くのがピートがおかしくなったといわれるXデーでありこの日に何があったのかは映画では明かされない

 

視聴を重ねることでより精密な解読ができそうですが、映画の大枠はこれである程度理解できたので満足です